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チクマ秀版社の件

私が坂口尚の作品集を同人誌で出したいとネットで話していたところ、うちで出版できればとチクマ秀版社のSさんから声がかかって、後は出版社で全部おまかせかと思ったら、作品選びや、校正まで素人ながら手伝っていた。

私のやった作業は素人作業だったし、ボランティアだったけれど、おかげで出版前に情報を提供する事が出来たから、ファンの意見を取り入れて編纂する事もできた。

「坂口尚短編集」の3巻−5巻と、「月光シャワーSF作品集」、「3月の風は3ノット」まではなんらかの形で意見を出したり、校正をチェックしたりといった編集協力をしてきた。

そのチクマ秀版社の解散で、今後は坂口尚さんの単行本の新刊案内のホットな情報を提供する事が困難になっただけでなく、せっかく復刊した坂口尚さんの短編作品集も絶版になってしまう。

ただ、「坂口尚短編集」を出版する過程で、単行本に収録されていなかった作品の整理発掘、原稿の整理、出版社に残ったままだった原稿の返却などもなされたし、今後どこかの出版社が短編集を出す時に、「坂口尚短編集」1-5巻があるのと無いのとでは、編集のしやすさ作品の確認のしやすさが異なってくるだろうから、そういう意味では成果を残したのだと確認したい。

今年の7月に刊行されたばかりの「3月の風は3ノット」はあまりにも不運だ。約5ヶ月間しか書店に出回らないのでは、せっかく出版されたのに広まらないままになってしまう。

せめて「石の花」を出版する光文社に「VERSION」「あっかんべェ一休」までの「長編3部作」と「12色物語」を引き継いでもらえないものかと思う。