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「3月の風は3ノット」という坂口尚さんの新刊が出ています。

「3月の風は3ノット」という坂口尚さんの新刊が出ています。

3月の風は3ノット
3月の風は3ノット坂口 尚

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1981年に出版された同じタイトルの本をベースにした短編集ですが、マンガ奇想天外に掲載された「夏休み」、雑誌初出の他は、これまでアンソロジーの宮澤賢治漫画館という本にだけ収録されていた「黄いろのトマト」「十力の金剛石」そして、つい最近まで一体何作品あるのかもわからなかった「イラストファンタジィ」全19編を加えた形で新たに出版されました。

坂口尚ファンサイトを運営している関係から作品の選択について相談されたので、「ラーメン大将」という単行本未収録作品も候補に入れ打診してみたのですが、その案はボツとなり、第2案を採用して頂き今回の収録作品となりました。
といっても、要望した収録作品は、坂口尚ファンサイトを運営していて既にみなさんから寄せられていたものでした。

収録されているのはすべて短編作品、坂口尚短編集に収録される可能性もあった作品でしたが、「高田くんの時計」「よわむしコロ」等の作品がバラバラになる事なく、「3月の風は3ノット」というタイトルで復刊して良かったと思っています。

収録作品の傾向はマンガニューウェーブといわれる時代に入る直前に坂口尚が描いたまっすぐな「少年もの」といっていいと思います。
解説の村上知彦さんの「少年まんが」についての論も興味深い内容だと思います。

既に潮出版社版を持っている方でも、「独立祭の夜」「3月の風は3ノット」のモノクロ印刷だったページがカラーで印刷されている事や、収録作品が増えている事などが購入動機になると思います。

坂口尚は「石の花」だけ読んだという方には、まっすぐな少年まんがで、「石の花」のラストのように泣けるかもしれない作品、比較的わかりやすい作品ですとおすすめしておきたいと思います。

特集:3月の風は3ノット